調査が行われたのは東松島市の大浜漁港で、今月22日の地震のあと、津波が岸壁を越えて陸側にかけ上がったことがわかっています。
東北大学の専門家など4人が26日、現場を測量した結果、津波は漁港の地面から2メートル20センチの高さまで達していたことがわかりました。大学では、今後当時の潮位を分析するなどして、津波の高さを詳しく調べることにしています。
今月22日の地震では、気象庁が観測した最も高い津波の高さは、仙台港での1メートル40センチでしたが、
東北大学の研究グループがシミュレーションした結果、大浜漁港の西およそ10キロの塩釜市では、海面が2メートル50センチの高さに盛り上がったこともわかっています。
東北大学のサッパシー・アナワット准教授は「津波は予想より高い場所まで達していてびっくりした。今後、正確な測定を基に、津波の解析や防災対策に生かしたい」と話しています。