吹く風の冷たさに、肌のコンディションが心配になる今日この頃。皆さんは今日が「皮膚の日」だとご存じでしたか?
日本臨床皮膚科学会が1989年に11月12日を「いいひふ(いい皮膚)の日」に制定したのです。毎年この時期には全国で皮膚に関する講演会や相談会が実施されているんですよ。
ちょうど空気が乾燥して、肌トラブルが起きやすいこの季節。最新の肌ケアについて調べてみると「ミルク美容」なるキーワードにたどりつきました。
早速チェックして、乾燥に負けないしっとりツヤツヤの肌を手に入れましょう!
「ミルク美容」って何?
アメリカでは豆乳よりポピュラーなアーモンドミルク
ミルクと言えば牛乳ですが、「ミルク美容」で話題なのは牛乳などの動物性ミルクではなく、植物性のミルクなんです。
皆さんご存じの豆乳は、まさに美容と健康によいと知られている植物性ミルクですよね。
今ブームになっているのは、豆乳に続く第2第3の植物性ミルク。
例えば「ココナッツミルク」や「アーモンドミルク」、「ライスミルク」などです。最近少しずつスーパーでも見かけるようになりました。
海外セレブが愛飲していることから火がつき、日本でも牛乳の替わりにシリアルにかけたりコーヒーに入れたりという形で徐々に浸透してきているそうです。
── それぞれの特徴をご紹介しましょう。
植物性ミルクあれこれ
フレンチトーストもライスミルクで作ればヘルシーに
■ココナッツミルク
甘く濃厚な風味と独特の香りが特徴のココナッツミルクは、とっても栄養豊富。1カップあたりのカロリーはご飯山盛り1杯分と同じ300kcalと高いのですが、これは脂質を多く含むため。この脂質は代謝されやすい中鎖脂肪酸で、中性脂肪を燃焼させる効果があるんですよ。
また、ココナッツミルクには糖質をエネルギーに変えるビタミンB1、皮膚の抵抗力を高めるビタミンB6、むくみ解消に効果的なカリウム、血行をよくし肌のくすみをなくす鉄分、エネルギーの代謝を助けるマグネシウム、ホルモンバランスを整える亜鉛、腸内環境を整える食物繊維など、美容と健康に効く成分がこれでもか!と含まれています。
ココナッツミルクはカレーに入れると辛さが和らぎ、まろやかな味わいに。ヨーグルトと合わせたり、プリンなどのデザートにするのもいいですね!
■アーモンドミルク
香ばしい風味とコクがやみつきになると、ファンが多いアーモンドミルク。
血液の流れをスムーズにし、女性ホルモンの分泌を活性化させるビタミンEや、皮膚を柔らかくし小じわの改善に効果が期待できるオレイン酸、食物繊維が豊富に含まれています。
そして嬉しいことに、植物性ミルクの中でも特に低カロリ―!1カップあたり25kcalほどで、コレステロールもゼロなんです。
そのまま飲んでも美味しいですが、おススメはコーヒーと合わせる「アーモンドミルク・ラテ」。シリアルにもよく合いますよ。
■ライスミルク
さらさらとした口当たりで飲みやすく、後味にほんのりと米の甘みを感じるライスミルク。市販されているものの多くは玄米から作られています。
脂質の代謝をサポートし肌のターンオーバーをスムーズにするビタミンB2、肌の美白効果を期待できるガンマ・オリザノール、デトックス作用に優れたフィチン酸、女性ホルモンのバランスを整えるセレニウムなどが含まれており、美肌づくりにはもってこいの食材です。
糖質を多く含むわりには1カップあたり100kcalほどで、コレステロールはゼロ! 牛乳や小麦、大豆アレルギーをお持ちの方でも安心して飲めます。
脂肪分が少ないので、フレンチトーストやクッキー、ケーキなどを作る時に牛乳のかわりに使うと、美味しさはそのままにヘルシーなおやつとなります。
飲む&食べるだけじゃない!植物性ミルクの活用法
体の内からも外からも効果あり!のココナッツミルク
植物性ミルクの体内への効能をお伝えしてきましたが、なんと体の外からも効果を得られるんです。
ココナッツオイルの「塗る」美容効果をご紹介しましょう。
利用方法は、ココナッツオイルを化粧水の後に塗るだけ。合成界面活性剤や防腐剤無添加の、安全な保湿乳液です。
肌の生成に欠かせないビタミンBや、ビタミンCなどの抗酸化物質が豊富なため、保湿効果だけでなく日焼けや乾燥肌の回復、アンチエイジングも期待できるそう。
また、ココナッツミルクを顔に塗ってゆっくりお風呂に浸かれば、美容成分がじっくり浸透して“モチモチぷるん”なお肌が手に入るとか。試してみない手はないですね!
―― いかがでしょう?「ミルク美容」を始めてみたくなりましたか?
香りや味、効能もそれぞれ異なる植物性ミルク。自分の好みや体質に合ったものを見つけてみてくださいね!