11月に入ると、いよいよ空気が乾燥する季節に突入します。顔、体、髪の保湿対策は万全という人も、忘れがちなのが「目」の乾燥対策ではないでしょうか?
よく耳にする「ドライアイ」とは、涙の質や量が低下して目が乾燥してしまう状態。目の酷使が原因になることはご存じの通りですが、実は空気の乾燥もドライアイの一因に。特に最近では、アイメイクによって“新型”のドライアイになっている女性も多いのです。
そこで今回は、綺麗な瞳を守るための「ドライアイのケア法」をご紹介します。
まず「ドライアイ」のキホンを理解しましょう
しっかりアイメイクをした場合は、クレンジングに気をつけよう
ドライアイは、パソコンやスマートフォンを使用している方や、コンタクトレンズを使っている方、高齢者の方々に増えている目の病気です。これは、目を守るのに欠かせない涙の量の不足や、涙の質のバランスが崩れることで涙が均等にゆきわたらなくなり、目の表面が乾き、傷ついてしまう状態を指します。
そして気になるポイントは、涙は「水分」だけではないという点です。
目の表面を覆い、潤す作用をもつ涙は、
【油層】被膜として水分の蒸発を防ぐ
【水層】栄養分と水分を含む
【ムチン層】角膜表面に直接触れる…… この3層構造になっています。
意外と知られていない油層の主成分は、まつげの生え際にある「マイボーム腺」から分泌されています。
しかし、アイメイクによってマイボーム腺が目詰まりすると、油分が適正に分泌されず、油層の形成が不完全になって、水分の蒸発が早まってしまうのです。
ドライアイかどうか、きちんと見分けましょう
目が疲れる、目が乾く、文字や物がかすむ、ゴロゴロするなどなど、ドライアイの症状といっても様々です。このような症状に加えて「まばたきを10秒以上せずに目を開けていられるか」?という方法も、ドライアイかどうかの見分け方のひとつです。
なかには、ドライアイの症状が悪化すると、目を閉じているだけで痛みを感じる……ということも! そうなると、睡眠の質まで低下してしまうので注意が必要です。もちろん、こうした症状が続く場合は、自己診断せずに病院に行くことをお勧めします。
早速試したい、ドライアイの簡単ケア法
蒸しタオルはドライアイだけでなく、疲れ目にも◎!
ドライアイケア法の中に、目薬をさすという方法があります。
しかし、水分はもちろん、涙の成分に含まれる「油分」も目の健康に欠かせないことは前述した通りです。
なんらかの原因やアイメイクの仕方次第で、まつげの生え際にある「マイボーム腺」が詰まると、目の健康を司る油分が分泌されず、目の潤いを保つことができなくなってしまいます。
では、そうした場合にどんなケアが有効なのでしょうか。
まずてっとり早い方法として「蒸しタオル」があります。
方法は簡単なので、心当たりのある人は、帰宅したら早速試してみてくださいね。
蒸しタオルでのドライアイ解消法
【手順1】お湯または、濡れたタオルを電子レンジで温め、熱すぎない(40度)程度の蒸しタオルを作り、目に当てる(熱すぎると火傷をするので、十分に注意しましょう)
【手順2】熱が冷めたら、【手順1】に戻って蒸しタオルを作る
【手順3】この手順を2〜3度繰り返す
【手順3】最後に目の周りを軽く拭き取る
これで、マイボーム腺から涙に十分な油分が分泌されるようになるはず。日頃からしっかりアイラインなどをひいている女性は、ぜひトライしてみてくださいね。
ドライアイ(目)有効な日常の解消法と、ツボとは?
強く押しすぎないように気をつけましょう
また、蒸しタオルなどの方法以外にも、日常に取り入れられるドライアイの解消法はたくさんあります。
日常でできるドライアイ解消法
【解消法01】室内を乾燥させないよう、加湿器などで湿度を一定に保つ
【解消法02】風が強い日は直接目に風が当たらないよう、メガネやサングラスなどで保護する
【解消法03】長時間のパソコン・スマートフォンの使用を避け、目を休める時間を作る
【解消法01】まばたきの回数を意識的に多くする
さらに、目の周辺にあるツボを刺激すると、目の表面を覆っている涙の分泌を促進することで、ドライアイ解消に効果があるとも言われています。
では、どこを刺激すればよいのでしょうか。刺激するツボは目の周囲に3つあります。
ドライアイ解消に効くツボ
【清明】目の充血、かすみ目などのときもここを指圧するとすっきりします。また、目と鼻を結ぶラインになるため、鼻水、鼻つまり解消に効果あり
【天応】近視、疲れ目、ドライアイ解消に効果あり
【四白】顔のむくみ、クマ、しみ改善、頬の血行促進などに効果あり
── ツボの押し方は、まず約5秒ゆっくり押します。そしていったん指を離します。そして、また押す……この手順を5回ほど繰り返しましょう。ツボ刺激は、短時間でどこでもできるお手軽ドライアイ解消法なので、ぜひ試してみてくださいね。