土のコートというと、風が吹けば砂が舞い、雨が降ればぬかるみができてしまうなど、天候に振り回されて厄介だ……というイメージの方も多いかと思います。
ですが、全仏オープンでおなじみの赤土のコートは、水持ちがよいためムダに砂が舞うこともなく、さらに水はけもよいという理想的な質感を保っています。そのため、雨で中断しても再開が早いといわれています。
日本では、なかなかお目にかかることのない「赤土」のコートですが、全仏で使われているコートは、かなり鮮やかな「赤」ですよね。
実はコートの上層部に、粉砕したレンガが敷き詰められているのです。これは、プレーするのに適度なすべりを出すためと、ボールを見やすくするためといわれています。世界最高峰の大会ならではのこだわりのコートといえますね。