「約束の場所」を決めておこう
阪神・淡路大震災、東日本大震災発生時もそうでしたが、不測の事態下では通話が被災地周辺に集中するため、電話やメールがつながらない「輻輳状態(ネットワーク設備の処理能力オーバー )」に陥る可能性が高くなります。
そうしたなかでも、携帯やスマホと比較して固定電話は被災地と離れた場所に比較的つながりやすいため、いざというときは遠方に住む祖父母、親戚、親しい友人宅などを連絡先に決めておくことも有効な方法です。
●『約束の連絡先』は例えば……
── 「緊急時に家族が離ればなれになってしまったら、お互いを捜しあう前に、まず県外に住むおじいちゃんの家に無事であることを連絡する」と、あらかじめ家族で約束しておく ──。
こうしたルールによって、祖父宅を拠点に迅速かつ確実に全員の安否情報を入手できますし(事前にお子さんの携帯に祖父宅の電話番号の登録が必要)、祖父側も回線が混雑する被災地に何度も電話をかけずにすみます。
また、電話連絡がとれなくなった場合を想定して、高層ビル付近やブロック塀、河川付近の通路を通らなくても(地震などの揺れで倒壊している場合があるため)安全に行ける場所を「約束の場所」に定めておきましょう。
●『約束の場所』は例えば……
「災害に遭ったら、平地の◯◯公園や◯◯学校の◯◯付近で落ち合う」というルールを、家族全員で共有しておくとよいでしょう。