英語では、《雨の弓》を意味する「Rainbow(レインボー)」。フランス語では、「arc-en-ciel(アルカンシエル)」と呼ばれ、《空に掛かるアーチ》を意味する「虹」。
例えば、突然の雷雨の後の雨上がり。水しぶきをあげる滝のそば。太陽を背にして水まきをしたときなど、美しい虹を見た経験がある方も多いのではないでしょうか。
虹とは、太陽の光が空気中の水滴によって屈折・反射されるときに(水滴がプリズムの役割をするため)光が分解されて、複数色の帯として目に見えるもの。
雨が止んだ直後や、まだ雨が止んでいない時に日射があったとき、太陽のある方向と逆の方向を見てみましょう。もしかすると、きれいなアーチを描く虹を見つけることができるかもしれません。太陽高度が低い朝や夕方なら、さらに遭遇できる確率は高くなるそうです。
さて、七色とされる虹ですが、実際には何色なのでしょうか。
(洋の東西を問わず、古い時代は三色や四色とされていましたが)そもそも虹を七色と最初に言い出したのは、かの有名なニュートンです。
実はニュートン自身は、虹の色が無数に見えることを知っていたということですが、音楽と関係づけて「各色の帯の幅が音楽の音階の間の高さに対応している」というオクターブ理論と一致させたい意図から、紫、藍色、青、緑、黄、橙、赤の七色だと考えたのだそう。
なぜ音楽と結びつけたのかは疑問ですが、次に虹を見かけた折には、実際に自分の眼で何色見わけできるか数えてみたいものですね。