オルフェウスとエウリディケ
「流れ星」とも「流星」ともいいますが、夜空に明るい閃光を走らせるものは、
夜空に光っている星が流れ落ちるものではないというのは周知のこと。
流れ星の正体は、太陽系の宇宙空間に漂っている小さな塵。
大きさは直径1ミリから数センチほど、重さは1円玉より軽いものがほとんどで、
明るい流星は10g程度だそうです。
そんな小さくて軽い粒がなぜあんなに輝くのか? それは流星の速度に秘密があります。
速いものでその速度は1秒間に40km程度といいます。
フルマラソンの距離を1秒で走るというと、その猛烈な速度を実感できますね。
また地球は秒速30㎞で宇宙空間を公転していますので、流星が地球へ突入する時の速度はこの2つを足した秒速70㎞のように見えるのです。
さて、地球の大気中に1秒間に40kmの猛スピードで衝突した小さな塵は、
周りにある大気の熱いガスと気化した塵の成分が光を放ち、
一つの筋となり星が流れているように見えるのです。