自分の汗のかき方がどちらかを知ろう
エアコンで温度管理がされた環境下に身をおく機会が多い現代では、体の機能を司る汗腺が減少し、汗をかきにくい人が増えていると言われています。
そして、汗が出ない(かきにくい)生活をしていると、汗腺の機能が衰えることで必要なミネラルが血液中に再吸収されず、たまに出る汗と一緒に大切な成分まで排出されてしまう現象を起こします。
つまり、「いい汗」と比較して、衰えた汗腺で分泌される汗は「悪い汗」と呼ばれているのですが、具体的にどんな違いがあるかを見てみると……。
○サラッとしていて、ニオイのしない「いい汗」とは?
● 水のようにサラッとしている ●汗の粒が小さい●ニオイがない
本来「いい汗」は、発汗することで体の熱を汗の蒸発とともに放出し、体温を上手にコントロールしてくれます。
○衰えた汗腺で分泌される「悪い汗」とは?
●ベトベトしていて、蒸発しにくい ●汗の粒が大きくダラダラかく ●ニオイがあり、塩分が含まれるためしょっぱい ●熱中症になりやすい
「悪い汗」には、老廃物としてアンモニアや尿素が混じり、皮膚の細菌によって分解されることで、いやなニオイの原因に。さらに汗腺が衰えている人は、暑い状況下でも汗が出にくくいことで体内に熱がこもり、熱中症を発症する可能性が高くなるわけです。
── いやなニオイの原因にもなっている「悪い汗」に思い当たる節のある人は、「悪い汗」を「いい汗」にかえる汗腺トレーニングを実践してみましょう。