「恋とクルマと音楽と」今回は、寒さのしのぎ方がテーマです。
気がつけば日陰をなぞって歩いた日々とは逆に、日向をたどって歩いている今日この頃。
会社や公共交通機関の中は暖房や加湿器や節電やマスク、自分の部屋では加湿器やモフモフ部屋着などで、もはや防寒防乾燥対策のカオス状態。※どれが効いていてどれが効いていないのか…多種飲んでいてどれもやめられないサプリと同じ感じ。
そんな中でも、実際の温度とは異なる、“体感温度”という言葉がとても気になり、今回は“体感温度の学び”も兼ね、このコラムを進めていきたいと思います。
体感温度を考える
さっそく、この“体感温度”という有名な言葉について調べてみました。
風の影響が大きく、わかりやすい数値でいうと、風速が1m強まると体感温度は1度下がる感じだそうで、気温が7,8度でも、風速10m(強めな例ですが)だとすれば、氷点下の感覚になるということのようです。冬の風が身に染みる理由ですね。
ということで、最近では常識となった機能系アンダーウェアもいいけれど、風をしのげるマフラーやコートの襟が普遍的防寒アイテムだということは論理的にも理解できました。
そこで、今回は、身近なプレゼントアイテムであるマフラーや手袋からマフラーを選択し、回想と妄想で遊んでみようと思います。
レコチョクにも「マフラーの頃が似合う曲」なんてタイトルのプレイリストがあってもよさそうですが、まだないようなので、みなさんの“いいね”が、100を超えたらリクエストしてみます。
手編み物語
冷たい頬 (Spitz)
最初に女性にいただいたプレゼントは、手編みのマフラーでした。高校一年、16の時。
きっと、その前にもあったのかもしれませんが、リアルに覚えているのはそれです。
なぜ覚えているのかというと、想定外のプレゼント(アイテム)であったこと、みんなの前で渡されてとても恥ずかしかったこと、そして、その子からもらうなんてことは想像もしていなかったことの三つです。
その時、僕は、別の女性に片思いしていたのですが、プレゼントをしてくれた彼女の名前も顔も、片思いしていた人以上に覚えています。
あっ、片思いの人の名前も思い出しました…
それはともかく、この手編みという単語、昭和の若ものたちにはちょっとした恋のキーワードでした。
「手編みのマフラーやセーターをもらったらうれしいか!?」なんて会話もたくさんしていたように記憶しています。
ネガティブな声もありましたが、女の子が編み物をする姿は、僕の目には好きな人がいます宣言とほぼイコールな気がして、気になっている人が編んでた日にゃ、かなり胸騒ぎがしたものでした。
僕は、その後、手編みものをいただいた記憶はなく、手編み風のセーターを何枚も買いました。
ということで、時のシャワーを浴びた僕は、Spitzの「冷たい頬」を聴て心の温度をあげることことにします。
This Love (アンジェラ・アキ)
2曲は、アンジェラ・アキさんの「This Love」。
恋愛とは違うのですが、約2年程前、アーティスト活動を休止してLAに音楽の勉強に行かれる寸前のアンジェラさんにインタビューさせていただく機会がありました。
いつも以上に時間がないにも関わらず、一人でも多くのファンの方々、アーティスト活動を支えてくれている関係者の方々、そして、全国にいるご友人たちと直に会おうとされている姿は、まさに人間関係を丁寧に編み込むようなオーラが出ていたように記憶しています。
このように、挑戦する方のお話も体感温度を上げますから、寒さや北風と戦うために、機能系アンダーウエアやマフラーとともに、あらためて、がんばるアーティストたちの音楽と向き合ってみてくださいね。