夜空を眺めていると、時に空を駆け抜ける流れ星を見たことがある方も多いのではないでしょうか。眺めていても必ず見えるものではありませんが、すっと現れて一瞬輝いた後消えていく様は、何か得した気分にさせてくれます。13日頃はふたご座流星群も楽しめそうです。気になる天気と合わせ、流れ星についてお伝えします。
流れ星あれこれ
澄み切った冬の夜空にアクセントを添える流れ星ですが、どんなものなのかあらためていくつか取り上げてみます。
流れ星の元は
宇宙を漂っている、大きさがわずか数ミリから数センチの細かいちりです。これが地球の引力にとらえられ、地球に落ちてきます。
どのくらいの早さ
地球に秒速40キロという猛烈なスピードで落下します。これは札幌-東京間を約20秒で駆け抜ける早さに相当します。
どのくらいの高さで光る
およそ100キロ上空で、大気中の空気の分子や原子に猛烈な速さでぶつかります。そうするとチリは高温のため一瞬で蒸発します。その時、チリや大気の成分が光り輝きます。
隕石との違い
大気中で燃え尽きず、地上まで落下してきた物が隕石です。時には大きなクレーターを作るほどのものもあります。
流れ星にまつわる言い伝え
世界的に有名なのは皆さんもご存じの 「願いを込めると願い事がかなう」 ですが、他にもヨーロッパの一部では、
「人はそれぞれ自分の星があり、人がこの世からいなくなるとその星は流れ星となって落ちる」という言い伝えもあります。
実際の流れ星が輝いている時間は1秒もありません。なかなか願いを込めるのは難しいですよね。
「自分の星」を一つ選んでみるのも面白いかもしれません。
13日はふたご座流星群が見ごろ。
13日夜に、ふたご座流星群が見ごろとなります。普段より流れ星がたくさん流れる頃です。
ただ今年は夜空に満月近くの明るい月が出ていて条件としてはよくありません。
観察する際は、月明かりが目に入らないよう、月に背を向けて夜空を見上げましょう。
気になる天気は?
さて、気になる天気ですが、13日の夜は北海道付近を低気圧が通過する見込みです。
このため、残念ながら各地とも雲に覆われ、雨や雪の降るあいにくの天気となりそうです。
ただ、13日夜だけに見られるわけではなく、前後何日かは数は少ないものの、観察できるチャンスはあります。
11日夜、12日夜ともに太平洋側やオホーツク海側の地方は割合晴れそうですので、期待しましょう。
なお、観察の際はしっかりとした防寒対策を忘れずに。
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