七福神は、なぜ7人なのでしょうか。
七福神が現在のメンバーに固まるまで、いくつか別の神との入れ替えがありました。弁財天と吉祥天が入れ替わったり、寿老人が猩猩・鍾馗・不動明王に、などです。それでも、七という数字が基本的に守られて(もっとも、近年、浅草や八王子市、千葉県八千代市、神奈川県横浜市などでは「八福神」めぐりが取り入れられています)いたのは、七という数字の持つ呪術性にあります。一般には仏教経典の中の「七難即滅 七福即生」からきているとも言われますが、そればかりではなく七草粥や秋の七草、七歳のお宮参り、七夕など、節目の行事には多く「七」が現れます。天の七つの惑星(水星・金星・火星・木星・土星に太陽と月をくわえた七星)は、そのまま曜日、一週間にも対応し、天地のめぐりの節目となります。西洋音階の1オクターブは七音。虹は七色と表現されます。そして天帝=天皇を守る守護星としての妙見=北斗七星。
何より「七代先まで呪ってやる」などの呪いの言葉にも使われるのは、七はあだなす敵を呪い、凶事を封じ、怨霊を鎮める呪力があるとされていたからです。
また、七福神のうち三柱は中国の神や人物、三柱はインド・ヒンドゥーの神。そして唯一の日本の神もまた、この世からあの世へ呪われて送られた神。七柱すべてが、「海の向こう」からやってくる神なのです。それはそうでなくてはいけなかったのです。
「宝船とは獏(ばく)の符である」と折口信夫は言いました。宝船は、悪夢や凶夢を祓うための守り札・「夢違え(たがえ)」の呪い札である、という意味です。悪い夢をいい夢に変える呪具。つまり、「有形無形、数々のよいもの、喜ばしいものを船に乗せてやってくるにこやかな神々」の姿は、「有形無形、数々の恐るべきもの、忌まわしいもの、汚らわしいものを船に乗せてともどもあの世に流し去る呪われた恐ろしい神々」の逆転・逆さにされた姿だからです。
悪い夢=凶事を流すための形代こそ、枕の下の宝船の七福神なのです。
このように見ていくと、七福神って「福の神」と言いながらその実悪魔や邪神を寄り集めて庶民に押し付けた詐欺なのか!というとそういうことではありません。
恐ろしい側面や天罰の無い神には人は畏怖や畏敬は抱きませんし、悲劇的な境遇の神様でなければ心を寄せ、慰められることもないでしょう。畢竟ほとんどの神は恐ろしく、また悲劇的なのです。にこやかな顔の下の悲しい運命をそれぞれに持つ七福神を知った後のほうが、親しみや愛着が湧くのでは。
ご近所の七福神めぐりにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
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