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Utsuke Bron

この冬の天気はどうなる?冬に吹く風の強さや吹き方と健康管理に役立つ気象情報

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この冬の天気はどうなる?冬に吹く風の強さや吹き方と健康管理に役立つ気象情報

この冬は、乾燥した寒い冬になることが予想されています。乾燥して寒いと体調を維持するのが難しくなりますので、仕事を休めないビジネスマンや、大切な試験を控えている受験生など、健康管理が気になる方は多いと思います。
今回は、この冬の天候の予報をおしらせします。また、体感的に負担を感じる「風」について、強さと吹き方との関係をお伝えします。

この冬の天候は?

今年(2016年)の12月から1月にかけての予報(平年との比較)は、気象庁発表の3ヶ月予報によると以下のとおりです。
気温は、西日本から沖縄にかけては平年よりも低い傾向になることが予想されていて、いつもの年よりも寒さの厳しい冬になりそうです。北日本から東日本にかけては平年並の見込みで、寒い冬になりそうです。また、天気は、日本海側では雪や雨の日が多くなりますが、東日本から西日本にかけての太平洋側では晴れる日が多い見込みです。

このような天候が予想される主な原因は、今年の秋から発生しているラニーニャ現象です。ラニーニャ現象とは、南米のペルー沖の海面水温が平年よりも低くなる状態が続く現象です。今年の冬は、ラニーニャ現象の影響で、冷たい空気を持つ大陸の高気圧が発達し、その高気圧が西日本や沖縄に強く張り出してくる予想になっています。大陸の高気圧が発達すると、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になることが多くなります。冬型の気圧配置が強まると、気温が低く風が強まり、太平洋側では晴れて空気が乾燥します。

このため、今年の冬は全国的に暖冬にはならずに寒い冬になり、風の強く吹く日が多くなりそうです。また、東日本から西日本の太平洋側では乾燥した晴天の日が多くなりそうです。特に、冷たい空気を持つ大陸の高気圧の張り出しが強い西日本や沖縄には、平年よりも冷たい空気が流れ込みやすく、気温が平年よりも低い傾向が予想されています。

体調に悪影響を及ぼすウィルスの生存率は、気温が低く、湿度が低いほど高くなります。また、風が強いと体への負担感が増します。十分な睡眠や栄養を取って、健康を維持したいですね。

風の強さと吹き方

冬は、冷たい季節風が強く吹く季節です。日本付近が冬型の気圧配置になる時は、下の天気図のように大陸上に高気圧、海洋上に低気圧があります。


図)冬型の気圧配置(2016年1月20日9時)

風は、高気圧から低気圧に向かって吹きますので、冬型の気圧配置の時は緑色の矢印のように北西方向から風が吹きます。これが北西季節風です。一方、夏は海洋上に高気圧、大陸上に低気圧があり、冬と逆の気圧配置になります。このため、高気圧から低気圧に向かって南東方向から風が吹きます。これが南東季節風です。

風が吹くのは空気が動いているということです。「風の息」と言われるように、風速は短い時間で常に変動しています。ある時刻の風速とは、その時刻の前の10分間の平均風速のことです。風の強さと吹き方の目安は、以下のようになっています。

平均風速が20m/s以上の非常に強い風はあまり吹きませんが、台風や発達した低気圧が接近すると、吹くことがあります。また、平均風速が10m/sのやや強い風の吹く日は、冬から春先にかけて多くなる傾向があります。各都市の冬の平均風速10m/s以上の風が吹く日数(平年値)は、以下の通りです。
多くの都市で、ひと月あたり2~3日くらいは、風に向かって歩きにくくなるほどの風が吹くことになります。仙台市ではひと月あたり7日近く吹きます。

また、たとえば自転車に乗る場合を想定すると、自転車はだいたい時速20kmつまり秒速約5メートルで進むので、自転車に乗っている人は、風がないときにも5m/sの向かい風を受けていることになります。自転車の進む方向の正面から風速5m/sの風が吹いてくる場合には、自転車に乗っている人は5+5=10m/sの風の向かい風を受けていることになります。相当強い風を受けていることになりますね。

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