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Utsuke Bron

HN LOBB LONDONに貫かれた美意識 (LONDON)

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HN LOBB LONDONに貫かれた美意識 (LONDON)


今でこそ、ジョン・ロブというとパリのイメージですが、
ビスポークのみを扱うセント・ジェームズ宮殿前の
ジョン・ロブ (John Lobb)』こそが、本家本元。

1849年に創設された『ジョン・ロブ (John Lobb)』の
2代目が1902年に開設したのがパリのお店

エルメスがジョン・ロブに資本参加した1976 年以降、
パリの職人達はエルメスの本店に入り、ロンドンの本店を
除いたすべてがエルメスの傘下に入ったんですね。

既成靴を作っているのは、エルメス傘下のお店なので
エジンバラ公とチャールズ皇太子2つのロイヤルワラントを
獲得しているロンドンの本店こそが『ジョン・ロブ (John Lobb)
の魂なんです。





同じロンドンでもJermyn Streetの方はエルメス傘下で小綺麗な
ブティック。それに対しセント・ジェームズ・ストリートの
ジョン・ロブ (John Lobb)』は風格の塊






通常の取材では工房の写真を撮らせてもらいない
ことも多いんですが、この時は特別にOKを
いただきまして(幸せすぎて今でも泣けてくる)。





このLASTの棚を魅せてもらうだけでも、
メンズ的には感動です。

ちなみにLASTっていうのは靴の木型のこと。
「Last Shall be First」って言葉があって、
靴作りでは木型が最も重要という意味。

そしてTOPの写真はPrincess of Wales、
つまりダイアナ妃のLASTです。





ちなみに、こちらでのビスポークは一足£3300くらい、
これにシューツリー£630程度を加えてVATなり関税なりを
加えると、ざっと60万ちょいといったところでしょうか。
まさに、大人の買物。とはいえ、アンティークウオッチを
もう一個買うことを考えたら、頑張って一足作っても…
という気持ちになってきます。






一生モノの靴なので、買うなら早いほうがいいしね。
日本語の背広の語源のスーツのビスポークストリート
サヴィル・ロウ(Savile Row)」とも共通してるのが
クラフトマンたちが滅茶苦茶いきいきしてるんです。






一足一足、すべてがハンドメイドで一足を
作る工程に、何十人もの人々が関わっている。









ここはロイヤルワラントを2つ獲得していて、
顧客がしっかりとついているために、きちんと
技術が伝承されている。







日本では皇室御用達の制度がなくなってしまったけど、
伝統工芸のクラフトマンたちを守るためにも、復活して
欲しいなと思うところ。
0418JohnLobbLpndon4月-11





IPhoneの成功が物語っている通り、機能しかなくて
デザイン性の低いものは、最早豊かな国の人には
響かなくなっている。日本の工業製品デザインは、
いまいちど伝統工芸と組み合わさることで、新しい
領域に踏み込めると思うんだけどな…
0418JohnLobbLpndon4月-39




ちなみに、靴を作る時間(買う予算)がないという方には
JOHN LOBBのお財布などの革製品も売っています。
財布は£250~と手が届きやすいのよね。人とカブるのが
イヤな人には、全力でおすすめです!!
0418JohnLobbLpndon4月-42



いやー、しびれる工房見学でした。



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