スパイスたっぷりのカレーは、イギリスで「小麦粉を使ったとろみのあるカレー」になり、日本に洋食として伝わりました。広く庶民に食べられるようになったのは、明治時代になってからと言われています。
一方、うどんは奈良時代に中国から伝わった唐菓子の一種であった、という説や、空海が遣唐使とともに中国に渡った際に、うどんの技術を日本に持ち帰った、という説があります。
洋食である「カレー」と、中国から伝来した「うどん」をかけ合わせて、和風ダシをベースにアレンジしたのが「カレーうどん」というわけです。
この一杯のなかには、和洋中が一体になって入っている ──。
これこそ日本人のアイディア力、日本人にしか生み出せない味、と言えるでしょう。