ボタニカルアート(イメージ画)
1999年春に開館した北海道大学総合博物館には、140年前、札幌農学校の時代から集められ研究されてきた、400万点以上にものぼる標本や資料が蓄積されています。その中には、“新種”として発見された貴重な「タイプ標本」1万点以上が含まれています。北大博物館では、こうした「モノ」たちに、「コト」という情報をセットして、歴史や未来に思いがふくらむような展示がされています。
そんな北大博物館は2014年の10月から、耐震基準を満たすための工事が進められ、1年9カ月を経て、この7月26日にリニューアルオープンとなりました。補強工事は建築当時の状態を保つよう、耐震壁が施されました。また、1階の事務室があったところは「知の交差点」として生まれ変わり、ショップやカフェ、多目的スペースが設けられました。一般公開される面積が1.4倍に広げられたので、ゆったりと見学することができます。子どもたちの夏休みの自由研究で訪れてもいいかもしれませんね。
8月5日~9月25日には、リニューアルオープンを記念して、「ランの王国」が展示されます。陸上植物の3大科の一つであるラン科は2万種もあるといわれていますが、今回のランの企画展では、「ボタニカルアート」(植物画)と「香り」も取り入れられているほか、ワークショップではオリジナルの匂い袋を作成することができます。展示物を「見る」以外に、嗅覚や触覚を使って楽しむこともできるランの展示です。