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Utsuke Bron

7月26日、北大の博物館が新装オープン!! 広さ1.4倍。開学以来の“お宝”が400万点!!

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7月26日、北大の博物館が新装オープン!! 広さ1.4倍。開学以来の“お宝”が400万点!!

広~い北大の敷地のなかでも、博物館は札幌駅に近いところにあります(写真はリニューアル前)。

広~い北大の敷地のなかでも、博物館は札幌駅に近いところにあります(写真はリニューアル前)。

7月26日、北海道大学の総合博物館がリニューアルオープンしました。北大は生物系が強いので、恐竜の化石をはじめ、昆虫や魚類、菌、植物などの標本のほか、新種としてはじめて世に発表された「タイプ標本」が、良好な状態で1万点以上も管理されています。また、北海道の大学らしいところでは、オホーツク文化やアイヌ文化の資料が充実しているほか、北海道の開拓の歴史とも結びついている北大の歴史についても展示されていて、全体の資料の数は400万点にものぼります。
札幌観光の名所でもある北海道大学。この夏休み、広く新しくなった博物館で、北大140年の歴史に触れてみてはいかがでしょう。 

耐震補強が完了。公開する面積が1.4倍に!! リニューアル記念は「ランの王国」。

ボタニカルアート(イメージ画)

ボタニカルアート(イメージ画)

1999年春に開館した北海道大学総合博物館には、140年前、札幌農学校の時代から集められ研究されてきた、400万点以上にものぼる標本や資料が蓄積されています。その中には、“新種”として発見された貴重な「タイプ標本」1万点以上が含まれています。北大博物館では、こうした「モノ」たちに、「コト」という情報をセットして、歴史や未来に思いがふくらむような展示がされています。
そんな北大博物館は2014年の10月から、耐震基準を満たすための工事が進められ、1年9カ月を経て、この7月26日にリニューアルオープンとなりました。補強工事は建築当時の状態を保つよう、耐震壁が施されました。また、1階の事務室があったところは「知の交差点」として生まれ変わり、ショップやカフェ、多目的スペースが設けられました。一般公開される面積が1.4倍に広げられたので、ゆったりと見学することができます。子どもたちの夏休みの自由研究で訪れてもいいかもしれませんね。
8月5日~9月25日には、リニューアルオープンを記念して、「ランの王国」が展示されます。陸上植物の3大科の一つであるラン科は2万種もあるといわれていますが、今回のランの企画展では、「ボタニカルアート」(植物画)と「香り」も取り入れられているほか、ワークショップではオリジナルの匂い袋を作成することができます。展示物を「見る」以外に、嗅覚や触覚を使って楽しむこともできるランの展示です。 

日本の恐竜の歴史は北大から始まった!! 世界に2体しかない「デスモスチルス」が展示。

北大は札幌駅北口から徒歩で行ける。

北大は札幌駅北口から徒歩で行ける。

北大博物館には、開学以来の約400万点の貴重な学術標本が保管されています。その中には化石も多数ありますが、これら化石の中で最も“人気”があるのが、「ニッポノサウルス」と、「デスモスチルス」です。どちらの化石も樺太で発見されました。
大型恐竜であるニッポノサウルスは1934年(昭和9年)、北大の長尾巧教授によって発見され、36年に日本人によってはじめて「ニッポノサウルス」と命名された記念すべき恐竜です。こうして日本の恐竜の歴史は北大からはじまりました。博物館にはこのニッポノサウルスの復元骨格が展示されています(実物の化石の標本は研究用として収蔵庫に大切に保管されています)。
また、謎の多い絶滅哺乳類「デスモスチルス」の化石は1935年(昭和10年)に、同じく北大の長尾教授によって樺太で発見されました。この種が完全な状態で発掘されたのは、長尾教授による当時の発掘がはじめてで、この発掘によって、海牛のグループと思われていたデスモスチルスには、丈夫な四肢があることがわかりました。デスモスチルスの化石はとても貴重で、世界に2体しかありません。そのうちの一つが北大博物館に保管されているのです。さらに、このデスモスチルスの復元標本は、世界で最初に復元された恐竜の骨格標本です。化石本体とともに、その復元骨格標本も貴重な“お宝”といえそうです。 

歴史的建物、白い「アインシュタインドーム」。北大12学部を紹介する展示を新設。ショップも充実。

白いアインシュタイン・ドーム。

白いアインシュタイン・ドーム。

総合博物館の見どころは、化石をはじめとする展示物や資料だけでなく、その建物自体にも歴史的な価値があります。その中でも、「アインシュタインドーム」と呼ばれる白い空間は、凛としたたたずまいで人気がある場所です。80年以上も前に建てられたロマネスク・ゴシック折衷様式の建物で、もともとは理学部の本館として使われていました。ドームの3階の東西南北の壁にはそれぞれ、「果物」、「ひまわり」、「こうもり」、「ふくろう」のレリーフがあります。これらはそれぞれが時間帯を表しています。「果物」は朝、「ひまわり」は昼、「こうもり」は夕方、「ふくろう」は夜を表していて、「北大生たるものは、昼夜を分かたず、24時間、研究に勉学に励みなさい」という意味が込められているそうです。
今回のリニューアルで、北大全12学部を紹介する展示コーナーもつくられました。北大では、北大を志望する高校生をはじめ、地元の人や観光客などにも見てほしいとしています。
総合博物館の入館料は無料。
開館時間は10:00~17:00(6月~10月の金曜日は10:00~21:00)。
休館日は月曜日。
ショップでは、デスモスチルスの骨格標本がデザインされたマグカップやストラップのほか、デスモスチルスの骨の数や形をリアルに再現した1/10スケールのクラフト「紙の標本」が販売されています。さらに、博物館オリジナルのキーホルダーや付箋、コースターなどがあるほか、北大ブランドのオリジナルグッズなども用意されています。

北大総合博物館には、140年前、クラーク博士がいた開学当時から収集された“お宝”が400万点以上も保管されています。目玉となっている貴重なデスモスチルスの骨格標本をはじめ、1万点の新種の「タイプ標本」なども見ものです。また、北大には本州の大学とは違い、北海道開拓の歴史があります。その開拓関連の展示は北海道の大学ならではの資料です。広く新しく生まれ変わった北大総合博物館。夏休みにお子さんと見学に行っても楽しいでしょうね。 

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