太陽を中心に地球のひとつ外側を公転しているのが火星です。
地球は365.26日かけて太陽の周りを公転する一方、火星は686.98日かけて太陽の周りを公転。
このため、地球と火星が接近するのは、約2年2カ月の周期。
火星の軌道は楕円を描いていることもあり、接近する位置は毎回ずれ、接近時の距離も大きく変わるのです。
太陽に近い位置で接近するのが「大接近」。
2003年の大接近のときは、5576万kmまで接近し、火星観測ブームなったことも記憶に新しいですね。
そして、太陽から遠い位置で接近するのが「小接近」。
今回は、7528万kmまで接近する「中接近」となります。
地球と最も離れているときは約1億km。次の大接近は2018年で、約半分の5759万kmまで近づくのです。
最接近前後の数週間は、地球と火星の距離が近いので、比較的長い日数にわたって、普段は見られない火星の表面が望遠鏡などで観測できます。天体ファンならずとも、これは見逃せませんね。