一幅の絵画のように美しい京都の竹林
京都のたけのこの歴史はかなり古く、810~824年の弘仁年間に海を渡って唐から伝わったといわれています。
京都でたけのこの生産が広まった一因は、何といっても、その恵まれた土壌。
特に、京都市西部の乙訓地域が名産地として有名ですね。
このあたりの土壌は粘土室で酸性。空気が入りにくく水分が保たれるため、みずみずしいたけのこができるのです。
さらに、豊かな土壌に頼るだけでなく、京都独特の「京都式軟化栽培法」という方法によって大事に育てられています。
夏には除草、秋から冬にかけて「わら」を敷き詰め、土やり、肥料をまきます。
これを繰り返し行うことで、柔らかな土壌ができるのです。年1回のみの収穫だからこそ、土壌づくりにしっかり力を入れられるのでしょう。
こういった土壌で育った最高級のたけのこは「白子」と呼ばれ、色が白くて軟らかく、えぐみが少ない独特の風味が特徴です。