黒い斑点(ななつぼし)が目印のマイワシ☆
マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ。ざっくりと小さいほうから並べると、カタクチイワシ→マイワシ→ウルメイワシの順です。とはいえ、成長途中の魚も泳いでいたら大きさだけではわかりませんよね。そこで、イワシのどこを見れば見分けられるかをご紹介いたしましょう。
《マイワシ》は、真・イワシ。お腹に注目!
日本でイワシといえば、このイワシを指します。 煮たり焼いたり揚げたり、どんな調理法でも美味しくて栄養豊富な庶民の魚(最近はちょっと高級魚?)。大きさは30センチくらいになることも。「胴体に黒い斑点があるのが特徴」です。が、中には薄くてほとんど見えないタイプもいるので、他の2種の特徴から消去法で考えると見分けやすいかもしれません。
《カタクチイワシ》は、片口・イワシ。口に注目!
下アゴが小さくて、まるで和食器の「片口」のように見えるから。また「口が頭の片側に寄っている」から ともいわれます。体長10センチくらいで細身。背が黒いので『セグロイワシ』とも呼ばれます。お腹はピカッとした銀色です。
イワシの稚魚を釜茹でにして干したものが、一般的に食されている「しらす干し」。カタクチイワシは、スーパーなどではあまり鮮魚として見かけませんが、しらす・ちりめんじゃこ・煮干し・みりん干し・目刺し・ごまめ・アンチョビ・オイルサーディン等々、加工品としていちばん活躍しているのです。おせち料理の「田作り」でもおなじみですね!
《ウルメイワシ》は、潤目・イワシ。瞳に注目!
大きくて潤んだ(ような)目が特徴です。うるうると色っぽく見えるのは、「脂瞼(しけん)」という透明な膜で覆われているため。40センチくらいにもなり、イワシの中でもっとも旨味が強いので、お刺身や『頬刺し( エラに藁を通した干物)』にすると絶品といわれています。