ランニングでお腹が痛くなるのは、左よりも右のわき腹が痛くなる場合が多いようです。
右のわき腹には、肝臓や胆のうがあります。肝臓は人間の内臓の中でもっとも大きな臓器です。重さは成人男性で1200~1400g、成人女性で1000~1200g。体重の約1/50の重さといわれています。
走ることによって、この重たい肝臓が大きく揺れ、肝臓と横隔膜を結ぶ靭帯が引っぱられるために、痛みが生じます。さらに、走るとたくさん酸素を取り込もうとして呼吸筋が活発になり、横隔膜がはげしく動くことも原因です。
また、準備運動が不十分なときや、普段走らない人が走ったときなども、急に強い負荷がかかることにより、横隔膜がけいれんすることも一因といわれています。
右のわき腹が痛くならないようにするためには、腹筋をきたえてお腹を絞め、内臓を動きづらくすることが重要です。さらに上を目指すのであれば、上下にぶれない、正しいフォームを身につけることです。これらができれば、肝臓の揺れを極力おさえることができます。