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Utsuke Bron

話題の「成層圏体験ツアー」とは!? 成層圏発見の日。

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話題の「成層圏体験ツアー」とは!? 成層圏発見の日。

一生忘れない景色が見たい☆

一生忘れない景色が見たい☆

6月8日は「成層圏発見の日」。昨年、日本の大手旅行会社でも『成層圏体験ツアー』が販売開始され、話題になりました。いよいよ一般人が宇宙の入口まで旅行できる時代がやってきたようです。ただし乗るのは宇宙船ではなく、なんと○○○?! いったいどんなツアーなのでしょう。ところで、「成層圏」って空のどこにあるのか、ご存じですか? 

「大気圏突入!!」そこはどこ?

地球は大気で覆われていて、その先に宇宙があるらしい・・・とは、多くの方が認識していらっしゃるのでは。大気は地上100kmくらいでほとんど無くなり、ふつうはその先を『宇宙』とするのだそうです。
その大気(圏)、じつは4つの層に分かれているのをご存じでしょうか。『成層圏』は、そのうちのひとつ。これらの層は、(気体なので)地表から宇宙空間まで無段階につながっていて、じつははっきりした境目はありません。場所や季節でも変わるそうです。下から順にみてみましょう!

■対流圏■
→地上から、赤道付近でもっとも分厚くて17kmくらい、極では薄くて9kmくらい。
私たちが暮らしているところですね。雲・雨・雪といった気象現象は、みんなここで起こります。体験からもご存じのように、上に行くほど気温が低くなります。
■成層圏■
→そこから上空50kmくらいまで。
雲の上ですね。ここには『オゾン層』があり、高度とともに気温が上昇します。
■中間圏■
→50〜80kmくらい。
ここでは高度とともに気温が低下します。
■熱圏■
→80〜800kmくらい(いきなり広範囲)。
高度とともに気温が上昇。オーロラはここで発生します。
スペースシャトルや国際宇宙ステーションが活躍するのも、ここ。つまり、宇宙のお仕事の舞台は「大気圏内」だったのですね。それにしても、1000℃〜2000℃あるという熱圏で船外活動しているなんて?!・・・じつは、大気の密度(エネルギー)が小さいため、そこにいても熱く感じないのだとか。ちょっと安心しました。

大気圏と宇宙空間との境界は定義が難しく、500〜1,000kmと幅があります。国際航空連盟やNASA(アメリカ航空宇宙局)は活動しやすいように、高度100kmの『カーマン・ライン』より外側を宇宙空間と定めています。ちなみに米国空軍は80kmから上を宇宙と定義しています。
NASAでは、スペースシャトルが地球帰還時に高度を下げてきて、高度120km(大気による機体の加熱が始まるあたり)に達すると「大気圏再突入(Entry Interface: EI)」と呼んでいるそうです。 

成層圏は、いつも快晴!

涙の雨は地上だけに降っていた

涙の雨は地上だけに降っていた

1902(明治35)年、フランスの気象学者テスラン・ド・ポールさんにより、成層圏が発見されました。大気中の気温の変化から、対流圏とは構造の違う層があることに気づいたといいます。

大雨のなか飛行機に乗っても、雲の上に出ると晴れ渡っていますね。成層圏はお天気に関係なく飛行でき、上にいくほど燃費が良いのだとか。ただし機体への負担などもあり、たいていの飛行機は成層圏といってもギリギリ下の方(高度10kmくらい)を飛ぶことが多いのだそうです。
成層圏の中に存在するオゾン層が太陽からの紫外線を吸収するため、上空へいくほど高温になります。

近年、なんとここからスカイダイビングした人も! さらに、成層圏から地球を眺めるプログラム付き海外(ロシア)ツアーが日本でも発売されました。旧ソ連の宇宙飛行士ガガーリンさんが人類で最初に讃えた青い地球の美しさを、一般市民が自分の目でたしかめることができる時代がやってきたのですね。
ところで、話題の『成層圏体験ツアー』の内容とは? 

○○○に乗って成層圏へ!

「地球はみずみずしい色調にあふれて美しく、薄青色の円光にかこまれていた」(ガガーリン)

「地球はみずみずしい色調にあふれて美しく、薄青色の円光にかこまれていた」(ガガーリン)

成層圏へ連れていってくれるのは、なんと「戦闘機」。
ロシアの航空機製造会社が所有する観光用のミグ29に搭乗し、「乗客でなく『第2パイロット』として」45分間飛行で成層圏から青い地球を確認せよ!というミッションなのです。
ミグ29は、ソ連時代に開発され、ロシア空軍のアクロバット飛行にも使われている戦闘機。もちろんふだんは一般人が乗ることはできません。そのため、航空マニアの皆さんにとっても魅力的なツアーになっています。

それにしても、戦闘機に乗って宇宙の入口へ行くとなれば、やっぱりそれなりの訓練が!と思いきや、当日現地にて簡単なレクチャーを受け、搭乗前に健康診断を受けるだけでOKなのだそうです。
まずは博物館で、搭乗する戦闘機についての歴史、性能について約1時間学びます(日本語アシスタント付)。パイロットによるフライト説明の後、搭乗前のメディカルチェック。そしていよいよ飛行機に乗るために、重量スーツに着替えます! 酸素マスクをつけ準備完了。 片道約20分で成層圏へ。到達した地点から見えるのは、地球の湾曲。宇宙との境目。
とはいえ、高度約18kmは地上の約9倍の重力が体にかかるといわれ、成層圏からの帰り道は曲芸飛行(←サービス)しながら地上におりていくのだとか・・・訓練は不要でも覚悟は必要そうです。また、乗れるのはひとりずつなので、ハネムーンには不向きかもしれません。ちなみに今まで20人ほどが参加していて、死亡事故は起きていないそうです。

「宇宙に行ったらしてみたいこと」を問うアンケートでは、「地球を眺めてみたい」という回答がダントツ1位になるといいます。自分の住んでいる母なる星を見てみたい、というのは人類共通の願いなのですね。地球を見つめる機会が多くの人に訪れれば、地球環境のかけがえのなさが広く理解されるようになる、という期待にも納得です。 
はるか彼方から下りてくる光のカーテン

はるか彼方から下りてくる光のカーテン

気になるツアー代金は、ロシア観光込みで250万円くらいからとのこと。興味のある方は、旅行計画のひとつに加えてみてはいかがでしょう。セルフ訓練で備えつつ。

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