綱引きの様子を描いたレリーフ(アンコールワット)
世界遺産にも指定されている、カンボジアの宗教遺跡群「アンコールワット」。
大蛇を綱にして、神さまと魔神が綱引きをしているレリーフが残っています。
5~6世紀の中国の書物「荊楚歳時記」には、正月立春の行事として綱引きをしたとの記述があります。
これが、文献に出てくる最古の綱引きだそう。
現在でも、中国の少数民族ミャオ族、そして韓国の南部などに、伝統的な綱引きが残っています。
カナダの先住民族イヌイットに伝わるのは、耳に綱を絡めて引き合う(?)綱引き。
南米のベネズエラに暮らすヤノマミ族の人びとは、木のつるを綱にしての綱引きを行います。
ロシアや東ヨーロッパにも、春のお祭りで綱引きを楽しむ習慣があるのだとか。