自然の音ともマッチするアンビエント・ニュージック
「アンビエントambient」は「周囲を取り巻く」といった意味で、「環境」とかその場の「雰囲気」といったニュアンスでも使われます。
つまり「アンビエント・ミュージック」は「環境音楽」とだいたい同じ意味で、強い自己主張を持たず、その場の雰囲気や環境に自然に溶けこんで、人がリラックスすることを目的にしたエコロジカルな音楽というのが、多くの人が抱いているイメージでしょう。
レコード店などでは「ニュー・エイジ・ミュージック」「ヒーリング・ミュージック」などのジャンルの一部として扱われることもあります。
「アンビエント・ミュージック」を提唱したのはイギリス人のミュージシャン、ブライアン・イーノ。元ロキシー・ミュージックのメンバーで、デヴィッド・ボウイとのコラボレーションやU2のプロデュースなどで有名な人物です。
彼が1978年に出したのが、アンビエント第一作「ミュージック・フォー・エアポート(空港のための音楽)」です。このアルバムは静かで、ゆったりと瞑想的で、思索や読書をじゃましない、美しい音楽です。多くのリスナーに支持され、ミュージシャンにも大きな影響を与えました。現在では大きなジャンルを作っています。