ハーネスをつけているときはお仕事中。
盲導犬が背中に背負っているのは、ハーネスといいます。コの字型またはU字型で、色は白または黄色。金属性で、プラスチックのようにふわりと軽いものではありません。
ユーザーはたいていの場合、左手でハーネスを持ち、その動きを通じて、盲導犬の動きを感じ取ります。たとえば、段差を通るとき、ハーネスが少し上を向いて止まると、そこには、昇らなければならない段差があります。反対に、ハーネスが少し下を向いて止まると、そこには、下りの段差があるなどがわかります。また、ハーネスが少し左を向いて止まると、左側に角があるとか、ハーネスの進み具合が少しゆっくりになると、障害物が多い通りなのかもしれないなど、ユーザーはハーネスに伝わる感触で道路の状況を知り、安全に歩くことができます。
盲導犬は、家にいるときや、トイレのときはハーネスをはずしていますが、ハーネスをつけているときは、お仕事中です。たとえ、ユーザーの足元に伏せてくつろいでいるように見えるときでも、話しかけてはいけません。