東の納沙布岬の朝焼け。北海道で夜明けがもっとも早い。
日本本土の最東端は、北海道根室市の納沙布岬です。東経145度49分。日本の「最果て」感たっぷりの根室半島の東の先に岬があり、南側は太平洋、北側はオホーツク海で、海の向こうには歯舞(はぼまい)諸島が見えます。うまくいけば、ラッコやクジラを見ることもできる岬です。
北海道の中でも夏の気温が特に低い地域で、根室市の平均気温は7月が14.2℃、8月は17.3℃、9月は15.7℃と、かなり冷涼です。
北海道で一番早い日の出の場所としても有名で、元旦には初日の出を見ようと、全国から多くの人が訪れます。また、6月の夏至のころの日の出は午前3時30分で、これは沖縄の那覇よりも約2時間も早い日の出です。
岬には「四島(しま)のかけはし」という巨大なモニュメントがあります。これは、北方領土の返還を祈念してつくられたものです。北方四島とは、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島、色丹(しこたん)島、歯舞諸島のことです。