サニーレタス 赤紫色を含むレタスはビタミンAとなるβ-カロテンを多く含みます
あまり栄養分がなさそうですが、食すると体へのよい効果はいくつもあります。
現在は別名の「レタス」で親しまれていますが、日本では中国より伝わり「チシャ」という呼び名で食されていました。
中央アジアを経由して中国には5世紀頃に日本には平安時代に伝来しました。
解熱、利尿、催乳、催眠作用があるとされ、葉を煎じて服用すると、利尿、むくみを取り、神経の鎮静や不眠症対策にもよいとされました。
中国の医学や薬学の書物にも登場し、“出産後の乳汁の出の悪いのを治し、小便の出をよくし、血液の循環をよくする(本草綱目)”とか、“五臓を利し、気持ちを開き、気を大きくし、血液の循環をよくする(飲膳正要)”など、と述べられています。
名前の由来は、書物『本草和名(918年)』には“知佐(チサ)”として収録されていて、その“知佐(チサ)”は、“乳草(ちちくさ)”が略され“チサ”となり、更に転訛して“チシャ”となったといわれています。
レタスという呼び名は英名の“レタスlettuce”で、この英語もラテン語の“ラクチュカlactuca”に由来し、“ラクlac”は乳のことで、切ると乳状の粘液が出ることから連想して名付けられました。
レタスの葉や茎を切ると白い液体が出ることに由来しています。この正体はポリフェノールの一種ラクチュコピクリンで軽い鎮静作用と催眠効果があります。
東西を越えてともに「乳」をイメージした語源となっているのは面白いですね!