【花の色は移りにけりないたづらに我が身よにふるながめせしまに】小野小町
【千早振る神代も聞かず龍田川唐紅に水くぐるとは】在原業平
【春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山】持統天皇
これらは、「百人一首が分からなくても知ってるランキング」の上位三首です。
三位は【春過ぎて…】の持統天皇、はじめて知ったとき「ころもほすちょう」という音が面白くて何度もつぶやいたものです。二位の【千早振る…】は、最近では少女漫画のタイトル「ちはやふる」(末次由紀作)にも使われて、幅広い世代で人気が広がっていますね。少女漫画と和歌と言えば、【瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末にあわむとぞ思ふ】(崇徳院)も、「はいからさんが通る」(大和和紀作)の中で重要なモチーフとして描かれていましたね。女性と和歌の深いつながりを感じます。