左が傷んだ髪。キューティクルが広がり、水分を吸収しやすい状態
まとまりやすい髪を手に入れるために大切なのは、キューティクルになります。
傷んだ髪と、傷んでいない髪のキューティクルの違いは右画像のようになっています。
茶色い部分のウロコ状のものが髪を守り、健やかな髪のもととなるキューティクルですが、キューティクルの表面には少量の油分が含まれているので、本来は水分を弾く仕組みになっています。
健康的な髪質であるかどうかは、子どもの髪でわかります。
例えば、子どもの髪に霧吹きなどで水を吹きかけると、ひと吹き目、ふた吹き目は水分が玉状になってポロポロ落ちていくはず。つまり、キューティクルが傷んでいない髪は、水を弾くようになっているのです。
しかし、長年にわたって酷使された大人の髪は、キューティクルが損なわれ、ウロコ状の部分が開きっぱなしの状態になってしまっているということ。つまり、広がったキューティクルの隙間に水分が吸収され、髪がうねったり、広がったりしてしまうのです。
■キューティクルが傷む原因としては……
・ ドライヤーのかけすぎによる熱のダメージ
・ パーマ・カラーを繰り返した科学的なダメージ
・ 濡れたままの強めのブラッシングや、濡れたまま寝るなどの摩擦によるダメージ
これらは、日常の中で少し注意をすれば防げるものです。
髪が傷んでいる……それは髪のキューティクルが傷んでいるということ。
キューティクルが傷み始めると髪の中のタンパク質が流出して、カサカサ、パサパサ状態になり、枝毛や切れ毛の原因にもなってしまいます。