藤の花のトンネルをくぐって公園の中へ
5月も下旬になると、函館の五稜郭公園では遅咲きの八重桜が散りはじめます。と同時に、見ごろを迎えるのが藤の花です。本州以南では藤の花は、だいたいゴールデンウィークあたりが見ごろですが、北海道では5月下旬から6月上旬にかけてが見ごろです。
五稜郭は江戸幕府によって建てられた洋式の城郭で、今ではお堀の内側が公園になっています。お堀の外周は約1800m。木々の間を縫っての外周は、散歩やランニングにはちょうどよいコースで、市民の憩いの場として親しまれています。
サクラの次に見ごろを迎える藤棚は、正門の近くに位置しています。石垣の間に藤の花のトンネルがあり、そこをくぐって公園の中へと進みます。そんなに規模の大きい藤棚ではありませんが、藤の花とともに、ツツジやスイレン、ハマナスなどが次々と咲き、今ごろの五稜郭公園では北海道の遅い春を存分に楽しむことができます。