今年も梅雨となりました。この「梅雨」という名は、梅の実が熟する時期の雨だからともいわれています。
七十二候でも、本日6月16日~21日頃までが、「梅子黄(うめのみきばむ)」。若く青々とした梅の果実が、しとしとと降る雨をあびて次第に熟し、黄味がかってゆきます。
梅の実の収穫期間は、青いものから黄色く熟すまでの約1ヶ月。
フレッシュな青く固い梅は「青梅」と呼ばれ、梅干しをはじめ梅シロップやハチミツ漬け、梅酒や梅サワーつくりなどに、この青梅を用いる方も多いことでしょう。
このところ、次第に黄味くなってきた梅が青果店の店頭でも並んでいますが、実は、梅干しづくりには熟した梅が最適なのだとか。
完熟した後に枝からぽとりと落ちた実であれば、ホシ(軸)がついてないので、面倒なホシ取りの作業が要らず、アク抜きの必要もなし。比較的簡単に塩漬けにできるとのことです。とろりと甘くなった実を梅干しにすれば、よりおいしくなるような気もしますね。