ソフト系のご馳走ゲ〜ット☆
世界各国で古くから釣りに愛用されているように、ミミズはあらゆる生きもののエサとなっています。独特の匂いと動きが、魚や鳥や両生類たちのハート(本能)をわしづかみ。モグラなどは、1日に自分の体重と同じくらいの重さのミミズを食べるといわれるほどです。
なぜミミズがそんなに人気なのかというと、ミミズの体はおよそ5〜7割が、動物の重要な栄養源であるたんぱく質でできているから・・・栄養豊富なうえ、固い殻もトゲもなくてとっても食べやすい!しかも世界中のどこにでもいるからとっても便利! 動物の世界において、ミミズはなくてはならない良質な「食材」なのですね。
ではミミズ自身は何を食べているのでしょう。答えは、土。正確には、土ごと微生物などを飲み込んで、栄養を吸収してから土ごと排出しています。
体内で耕されたように柔らかくなった土は、植物にとって嬉しいご馳走。ということは、植物たちもまたミミズに育てられているといっても過言ではありません。
おまけに、ミミズは死ぬと自分の体をどろどろに分解して、他の土の中の生きものや微生物のエサとなります。つまりミミズは、地球上のほとんどの生きものに食べられている存在なのです。
そんなによい食べ物なら、人間にとっても栄養食になるのでは?
じつはタンパク質やミネラル、コラーゲン、ビタミンなど栄養価の高いミミズは、世界各地で食材として使用されているようです。ニュージーランドの原住民の中には、ミミズをシチューのように料理して食べる人たちもいるといいます。
また、乾燥させたミミズは漢方で「地竜」と呼ばれ、昔から解熱剤などとして使用されてきました。