台風12号は午後5時現在、「強い」勢力です。屋久島の西南西の海上を時速15キロと、自転車並みの速度で北上しており、奄美地方が暴風域に入っています。このあとは次第に速度が遅くなり、「ゆっくり」九州の西の海上を北上するとみられます。台風12号は4日から5日にかけて強い勢力を維持したまま、九州北部に接近・上陸の恐れがあります。
台風12号の特徴は、勢力が強く、台風の中心付近に活発な雨雲がまとまっていること、そして「動きが遅い」ことです。このため、台風の直接の影響を受ける範囲は広くないものの、決して油断はできません。九州では、台風の中心が近づくと、急激に雨や風が強まり、波が高くなるでしょう。そして、暴風(強風)や非常に激しい雨が長い時間、続く恐れがあります。「これくらいの雨なら、まだ大丈夫」と様子を見ているうちに、あっという間に道路が川のようになってしまうでしょう。下記リンクの「豪雨レーダー」などで、雨雲の様子と動きを確認し、雨の降り方がピークを迎えるよりも前に安全な場所に移動するなど、早めに対策をとるようにしてください。