つぼみがガクの2倍の長さになっていたら、明日咲きます(たぶん)♪
アサガオは『朝容』と書くのがもともとの漢字なのだそうです。
容(かお)とは「美しい容姿」という意味。アサガオは「朝の美人さん」だったのですね。
『安佐加保』などの名で万葉集にも登場するほど、先祖代々の美人家系・・・と思ったら、じつは当時「あさがお」は特定の植物を指す名前ではなくて、「ムクゲ」や「キキョウ」を指していた可能性大ともいわれています。
とはいえ、夏の朝に咲くアサガオには特別な美しさがありますね。
ところでアサガオ、ちょっと早起きすぎると思いませんか・・・午前5時、4時どころか3時頃でも、もう咲いてる?!
なんと、アサガオの開花は暗闇の中で始まります。午前1時には巻き畳まれていた花びらがほぐれはじめ、それからゆっくり数時間かけて開くのです。なので、私たちがよく見かける朝の姿は、アサガオ的にはすでに(美人の)ピークを過ぎている状態なのかもしれません。
真っ暗なうちから朝活(婚活?)するなんて。アサガオは、朝が好きすぎるあまり、朝の足音を感じ取って起きてしまうのでしょうか。
じつは、アサガオは「朝が来るから咲く」のではないらしいのです。
アサガオの体内時計は、日没に合わせてセットされ、8〜10時間後に花が咲くようにプログラムされているといいます。朝日はむしろあまり関係ないようで、気温さえ高ければ晴れでも曇りでも雨でも、花開くのだとか・・・いかにも「朝を感じて」咲くかのような名前を持ちながら、実際は「夜を感じて」咲いていたのです!
秋になって日没が早くなると、そのぶんアサガオの開花時間は早くなることがわかっています。ただ、気温が下がると つぼみはゆっくり開くので、日中いっぱい咲いていたりすることも。
アサガオの開花を見たい場合、大人の皆さんは早起きするより夜更かしした方が確実かもしれませんね。また、咲きそうなつぼみに紙で作ったキャップをかぶせておき、朝とると、すぐ咲き始めるという裏技もあるようです。睡魔に弱い方やお子さんは、お試しになってみては。