豊受姫大神が祀られている「珠の宮」
今年のG7伊勢志摩サミットで、参加国首脳の胸元に真珠のブローチがきらめいていたのは記憶に新しいところですね。養殖の成功により、真珠は「ジャパンブランド」になりました。海外の反応も大きく、幸吉の公言通り、日本の真珠は世界中へ輸出され「世界中の女性の首を飾った」のです!
とはいえ、天然真珠より多く安く売ることができる養殖真珠は「ニセモノ」である、と海外でバッシングを受けたり、戦時中は生産や輸出が禁じられたりしました。そんなときも幸吉はくじけることなく、バッシングの誤解を丁寧に解き、装身具を生産できない時は真珠をカルシウム剤にするなど、工夫を凝らして時代を生き抜いてきたのです。