2013年に行われた沖縄県民への意識調査によると、ほとんどの県民がしまくとぅばに対する親しみは感じてはいるものの、「日常的にしまくとぅばを使う」と回答したのは全体の約10%で、「共通語と同じくらいの頻度で使う」と回答した人を合わせても全体の35%と、ユネスコが消滅の危機に瀕すると指定したことに納得してしまう結果が出ています。一方で、印象的なのは、10代の意識調査で「しまくとぅばは必要である」と回答した若者は7割を超え、言葉への意識の高さを感じます。「しまくとぅばは少しは理解できるが、話せない」という人も多いようで、そもそも方言に触れる機会が少なくなっていることが伺えます。また、県外の人がテレビなどで馴染みのある沖縄の方言は「ウチナーヤマトグチ」といって、新しい沖縄の方言です。しかし、このウチナーヤマトグチでも、若い世代は使わなくなっていると言われています。県はこれらを受けて、2013年からの10年後に向けて新たな施策を打ち出しています。