体長は15ミリ、羽を広げると30ミリ。
アメリカシロヒトリはヒトリガ科の蛾で、戦後、米軍の軍需物資とともに“来日”したとされる、典型的な外来種です。1945年に東京で発見され、関東地方を中心に全国に広がり、現在は日本のほとんどの都道府県で発生しています。
幼虫は5~7月と8~9月に出現し、幼いうちは、「巣網」という、糸を張り巡らせた巣の中で集団で生活します。1枚の葉に数百匹の幼虫がいることもありますが、成長すると集団行動から離れ、単独で葉を食べます。
成虫は春と夏に、一度に数百個の卵を産みつけます。卵はエメラルドグリーンで若葉と同系色なので、屋外で見つけることはなかなか難しい作業です。サクラやヤナギ、ハナミズキやプラタナスなど、百数十種類の樹木の葉っぱを好みます。
しばしば大量発生して、街路樹や公園の木を丸裸にするので、都市型の害虫といわれます。