さらにもうひとつ、目から入った紫外線が思わぬ作用を引き起こすという実験結果があります。
大阪市立大学の井上正康教授のチームによると、以下のとおり。
■耳に紫外線をあてたマウスの場合、耳だけに日焼け(メラニン色素の増加)が見られた。
■目に紫外線をあてたマウスの場合、体のほかの部分に日焼け(メラニン色素の増加)が見られた。
つまり、「目から入った紫外線が、肌のメラニン形成を促す」という結果が出たわけです。
そのメカニズムは、目に紫外線が入り角膜がダメージを受けると、脳(脳下垂体)にその情報が送られ、メラニンを生成するように指令が出る、というもの。
本来、メラニンは紫外線から肌細胞を守るものですが、過剰に生成されると、色素沈着を起こし、シミになってしまうのです。
しっかり日焼け止めケアをしていても、目から入った紫外線で肌のメラニンが増えていたら、悲しいですよね。