多くの神話に登場する、偉大な「ワタリガラス」
「カラス」という名前の由来は、鳴き声を表現した「カラ」と、鳥を意味する古語である「ス」。
英語では「クロウ」、ドイツ語では「クレーエ」と、外国でも鳴き声を模した呼び名が多いようです。
カラスといえば「真っ黒」というイメージ。でも実は、白やグレーとの2トーンのカラスもいるのだそうですよ。
「カラス」とひと口に呼ぶことが多いですが、日本でよく見かけるのは、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類。その他、冬に渡ってくるミヤマガラス、北海道の一部に生息するワタリガラスなどが、日本で観察できるカラスです。
英語名「ジャングル・クロウ」の名のとおり、もともとは森林に住む鳥なのが「ハシブトガラス」。
カアカア大きな声で鳴くのは、もともと山間部に住む鳥だからなのですね。
農地や河川敷などでよく見かけるのが、ハシブトガラスよりひとまわり小さい「ハシボソガラス」です。
日本では江戸時代から、町中にカラスが多かったそう。1960~70年代からは、都市部に暮らすカラスが増え問題視されていますが、実は世界的にこれは珍しい現象ともいわれています。