今、京都の中心地である鴨川の納涼床に劣らず、人気を見せているのが貴船の川床。
江戸時代にはすでに大きな賑わいを見せていた鴨川の納涼床に比べて、貴船の川床の歴史は意外と新しく大正時代にスタートしたといわれています。
最初は茶屋が川に川机を置いたのが始まりで、まだ川に足をつけて涼を感じるだけのものでした。
昭和5(1930)年に叡山電鉄が鞍馬まで開通したのをきっかけに、貴船にも今のような川床が増えていったのです。
貴船の川床の魅力といったら、何といってもその自然豊かな景観でしょう。
貴船川を囲むように生い茂る木々のおかげで、川床付近の気温は市内中心部と比べてマイナス10度も違うといわれています。
川のすぐ真上に川床をつくっているところが多く「天然のクーラー」とも呼ばれるほど、夏とは思えない涼しさを感じることができます。