食欲がない時に、ぴったりの一品
梅干しを作るのには、黄色く「完熟」した実が使われます。
しっかり熟していない実は果肉が少なく、干すと種と皮だけになってしまうからです。
ところが、完熟していない若い実で作る梅干しもあります。それは「カリカリ梅」。
さらにカルシウムを加え、果肉に含まれるペクチンとの作用で、カリカリと硬い食感にしています。
梅を漬けるのに、よく使われる「赤じそ」。
青じそより香りは弱めですが、鮮やかな赤い色が魅力です。
塩漬けにした梅を太陽の光に当てると、梅の実に含まれる色素が化学反応を起こし、黄色から淡いピンク色に変わります。さらに数年置いておくことで、次第に紅色になっていきます。
「もっと早く、赤い色にしたい」江戸時代にそう考える人が現れたのが、赤じそを使って漬けるようになった理由だそう。昔の人は、意外とせっかちだったのかもしれませんね。