縄で十字にしばって空輸される上海蟹
中華料理を代表する絶品メニューとして、世界中の美食家たちを魅了する「上海蟹」。長江(揚子江)流域の湖で育ち、上海から出荷されるモクズガニを上海蟹と呼び、特に上海近郊の陽澄湖(ようせいこ)で獲れたものが有名です。
中国では9月に上海蟹が解禁となり、一斉に捕獲・出荷が始まります。輸送の際は暴れないように縄で十字にしばり、生きたまま(死んでしまうと商品にならない)空輸されるため、別名「飛行機ガニ」とも呼ばれます。
毎年このシーズンになると、高級中華レストランや中華街のお店には、たくさんのグルメファンが上海蟹を食べに訪れます。
もちろん、本場中国でも「上海蟹は借金しても食べろ」と言われるほど特別な存在。繁殖力・生命力がとても強いため、美味しくて滋養にもなるスペシャルな食材として、昔から珍重されています。