<7月の実況>
エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いていると見られます。7月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は、-0.6度で基準値より低い値でした。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、大気下層の東風(貿易風)は、中部で平年より強くなりました。このような海洋や大気の状態は、ラニーニャ現象の発生が近いことを示していますが、東部太平洋赤道域の海面水温の変化は緩やかであることから、ラニーニャ現象の発生が近いことを示していますが、ラニーニャ現象の発生には至っていないと判断されました。
<今後の見通し>
当初は、夏の間にラニーニャ現象が発生する予測が出ていましたが、ラニーニャ現象の発生が秋の終わりまでにずれ込む可能性が出てきました。