体の温め力がアップしますよ〜
お灸とは、ヨモギから作られた「モグサ」に火をつけて行う温熱療法。ツボ付近の皮下温度を約50〜70℃に上昇させることによって刺激し、血流などのめぐりを整えて水分代謝を促します。体の「気・血・水」といった全身のエネルギーのめぐりがよくなると、冷えや疲れ・痛みなど、さまざまな不調が改善されるのですね。
日本人は体質的に胃腸が弱くてむくみやすいので、下半身に冷えが生じやすいのだそうです。一方で上半身には熱がこもって水分不足になり、肌の乾燥やシワの原因に・・・。
お灸をすると むくみがとれるので、頬がリフトアップしたり、目の下のクマやほうれい線が薄くなったり、顔色が明るくなったりと、美容にもいいことづくめ! じんわり温まって心も安定し、夜ぐっすり眠れるようになるといいます。
先人たちはお灸で明日の活力をチャージし、美しさをキープしていたのですね。
このメカニズムに注目し、モグサのかわりにお湯を利用したのが『ペットボトル温灸』。考案者(鍼灸師・若林理砂さん)がご自身のお子さんの夜泣きや腹痛、風邪などを治したくて、幼い子にも行えるお灸法を工夫したのがきっかけだったそうです。火を使わないので、子どもやお年寄りにも安心。もちろん煙や匂いもないので、家族からの苦情やペットへの影響も心配ありません。
心地よい熱さですが、これで充分にツボ付近の皮膚温が上がり、温灸効果を得られるそうです。