スタートは消防団員の体力作りのため
ベースボール発祥の国といえば、アメリカ。
スタートはニューヨーク・マンハッタンといわれています。
1840年代のマンハッタンでは火事が多発していました。
そこで立ち上がったのがアレクサンダー・カートライトという人物でした。
彼は地元のボランティアを募り、消防団を結成。火事の多い地元を救うヒーローとなりました。
しかし、消防団の仕事はとてもタフで危険が伴うもの。
チームの団結力や個人の体力が必要な仕事です。
そこで消防団員の体力作りのために考案されたのが「ベースボール」だったのです。
もともと、ベースボールの原型ともいえるタウンボールという競技がありましたが、ルールが定まっていませんでした。
そこで、カートライトが新たにベースボールとしていくつかのルールを作ったのです。
当時のおもなルールは次のようなもの。
・21点先取したチームの勝利
・人数は守備・攻撃それぞれ9人
・3アウトで攻守交代
・フィールドは菱形。鉄のプレートのホームベース、その他3つのベースとする
・それぞれの塁間は90フィート(約27.4m)
・3アウトで攻守交代(三振、フライキャッチはアウト)
得点以外はわりと今のルールに近いものが、すでに1840年代にできあがっていたのです。
このルールに沿って行われた初の試合が1846年6月19日のことでした。
この日が後に「ベースボール記念日」に制定されました。