いつもなら本州が梅雨本番の時期は、北海道はわりとカラッとしていて、梅雨の終わりの7月中旬ころから、ジメジメ、ジトジトの日が続いていました。しかし、今年の北海道は、6月に本州と同じように雨が続き、しかも記録的な大雨となりました。
今年の6月は日本各地で大雨が続き、大きな被害も出ましたが、特に北海道では平年の2~4倍の降水量を観測し、観測史上1位を記録した地域も多数ありました。
〈参考:日本気象協会HP 日直予報士 6月29日
「北海道 観測史上1位の雨 多数!」
大雨と低温、記録的な日照不足の影響で、北海道でも農作物の成長が心配です。胆振(いぶり)地方の農家は、「ここまで雨が多い年ははじめて。農作物の生育が全般的に遅れている」と困惑しています。
例年では、8月に入るとようやく夏らしい日になり、洗濯物がパリッと乾く、「ザ・北海道」といった爽やかな日が続きます。農家の方々にとっては、これからのお天気が気になるといったところでしょう。
梅雨の晴れ間といっても湿度が高いので、スカッとしない日が続いています。それは北海道も同様で、ここ数年の7月は、スコーンと晴れた真っ青な空を見たことがありません。本州以南の湿度に比べたら、北海道の湿度はまだまだ「序の口」かもしれませんが、ここ10年くらいの北海道は、明らかに天候が変わってきているように感じます。この時期、今はまだ、「蝦夷梅雨」という北海道特有の用語が使われていますが、これから先、「北海道にもとうとう梅雨が!!」という気候にならないことを願わずにはいられません。