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いま「家庭用金庫」が売れまくっている理由とは

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いま「家庭用金庫」が売れまくっている理由とは

貴重品の保管や「タンス預金」に欠かせない家庭用金庫

貴重品の保管や「タンス預金」に欠かせない家庭用金庫

昨年末から、全国的にスゴイ勢いで売れている「意外なモノ」があります。
それは、なんと家庭用の金庫!
ここ半年間、ホームセンターなどの金庫売り場では品薄状態が続き、人気の小型耐火タイプは2~3週間の入荷待ちとか。メーカーも増産体制でフル稼働しているものの、なかなか需要に追い付けない状態だそうです。
どうして家庭用金庫がここまで売れているのか……その背景を探ってみました。

マイナンバー制度のスタートがきっかけに

経済産業省によると、2015年11月以降、家庭用金庫の出荷数が一気に増加し、2016年1月の出荷数は約1万3000個と、前年同期比で90%近くまで伸びたそうです。
この異例ともいえる需要拡大の背景には、ある「二つの要因」があるとみられています。

そのひとつが「マイナンバー制度」のスタートです。
皆さんもご存じの通り、重要な特定個人情報となるマイナンバーは、他人に知られて不正利用されることのないよう厳重に保管する必要があります。その対策として、自宅でマイナンバーを厳重に保管する「金庫」が必要というわけです。

さらに2018年以降をメドに、マイナンバーは個人の預金口座にも適用され、税務調査の厳格化や社会保障の不正受給防止などが期待されています。現時点で預金口座の適用は任意となっていますが、数年間の準備期間を経て、将来的には義務化も検討されているようです。
こうしたことから、資産情報を行政・税務当局などに把握されることを嫌い、自宅の金庫に現金を置く人が増えているとみられます。
マイナンバー自体の保管ととともに、マイナンバー導入に伴う現金の保管、いわゆる「タンス預金」の拡大も、家庭用金庫の売上増に一役買っているようです。

需要拡大に拍車をかけたマイナス金利ですが……

そして、もうひとつの要因が「マイナス金利」の導入です。
2016年1月、日本銀行がマイナス金利の導入を発表し、翌2月からメガバンクの普通預金の金利は年0.001%にまで下がりました。
これを機に、「今後、銀行に預金しているだけで金利や手数料が取られるのではないか」といった不安心理が広まり、タンス預金の拡大(=金庫の需要拡大)に拍車をかけたとみられています。
とはいっても、ここで大きな勘違いがあります。
そもそもマイナス金利とは、金融機関が日銀に預ける資金の一部に年0.1%の手数料を設けるもので、民間の銀行利用者の預金金利がマイナスになるわけではありません。「マイナス=損する」というイメージに惑わされ、むやみに心配する必要はないということです。

たしかに、0.001%の超低金利(100万円預けて年に100円の利子が付く程度)では、預金のお得感は薄いかもしれません。1年かけて付いた利子も、たった1回のATM手数料(100円程度)でオジャンです。
ただし、タンス預金として自宅で大金を保管するのは、大きなリスクやデメリットがあることも承知しておく必要があります。とくに、家庭用の金庫というのは、銀行のようにセキュリティ面で万全というわけではありません。当然ながら、盗難や災害で現金が消失するリスクは高くなりますし、場合によっては泥棒に命を脅かされる危険性もあります。

ちなみに、いま売れ筋の家庭用耐火金庫のお値段は1万~2万円だそうです。
金庫の購入価格を考えると、金利がゼロでも銀行に預けておいたほうが、少しはお得といえるかもしれませんね。
マイナンバー&マイナス金利のダブル需要で、ますます売れている家庭用金庫。さて、あなたのオウチではどうしますか?


金庫

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